The Month of May

こんばんは、先週は涼しいぐらいだったのに今週に入ってすっかり暑くなってきましたね。

早速ですがあなたにとって5月とはどんな月でしょうか?
一般的にはゴールデンウィーク明けからの5月病なんて症状が思い浮かぶ所でしょうし、
自転車ロードレースファンならジロ・ディ・イタリアに毎晩夢中になっていることでしょう。
(なお、このブログはジロの第11ステージを観ながら書いています)

しかし自分にとって5月と言えばやはり世界で最も偉大なレースとも称される Indianapolis 500 (インディ500) に夢中になる時期で
このレースは "Month of May" という別名でも知られています。

何故に1つのレースの開催が "The Month" と称されるのかと言えば
それは5月に入った途端にプラクティスが始まり、レースが行われる5月の最終月曜日(いわゆるメモリアル・デー)の前日まで
ほぼ丸々1ヶ月掛けてレースプログラムが行われていた特殊なレースだからです。

現在はインディ500としてのレースプログラム自体は2週間程度に短縮されていますが
インディアナポリス・モータースピードウェイのロードコース部分を使って開催されるインディアナポリス・グランプリが
5月の初頭に開催されているので、やはりインディアナポリスの中での "The Month of May" は健在と言えるでしょう。

なによりインディ500のプログラムでの見所はレースだけでなく、特殊な形式で開催される予選にあり
普段であれば1日の内長くても数時間程度で行う予選セッションが2日間(以前は2度の週末を使って4日間掛けていたことも)に別けて開催される上に
最終日には全33台のグリッドに滑り込む為の激しいアテンプト合戦(セッション時間内であれば一度記録したタイムを取り消して再アタックが可能)が行われたりします。
なお、近年はエントリー台数がフルグリッドちょうどの33台に落ち着いていたのでそんなグリッドを賭けてのアテンプト合戦が観られなかったのですが
今年は35台のエントリーが確定しているので最低2台の予選落ちが発生する見込みです。

そんなインディ500、昨年は日本人ドライバー佐藤琢磨が勝ちましたので連覇の期待なんかも掛かっていると思いますが
個人的な本命ドライバーは一昨年の優勝者であるアレキサンダー・ロッシ(Alexander Rossi)です。

一昨年は初参戦で初優勝という快挙を成し遂げはした物のどちらかというとレース展開に恵まれての勝利でしたが、
今年に関しては開幕から好調なシーズンを送っていて既に1勝を挙げランキング2位に付けており
チームも昨年・一昨年の優勝チームであるアンドレッティ・オートスポーツ (Andretti Autosport) ですのでかなり期待が持てると思います。

そんなロッシの対抗馬と考えられるのは昨年のインディカーシリーズの王者ジョセフ・ニューガーデン (Josef Newgarden)でしょうか。
インディカーの名門チームとして名高いチーム・ペンスキー (Team Penske) の移籍初年度にしてチャンピオンを獲得した勢いそのままに
今年もこれまでの所ランキングトップに着ける彼がそのままインディ500ウィナーに上り詰めることが出来るか注目です。

他には2014年の覇者でロッシのチームメイトでもあるライアン・ハンターレイ (Ryan Hunter-Reay)も
毎年上位戦線に顔を出してくるドライバーで今年も活躍が期待出来るドライバーの1人ですね。

そんなインディ500の予選は今週末19・20日に、決勝は来週末の27日(いずれも現地時間)となりますので、
この2週間は大分寝不足が進むのではなかろうかという感じですね…。

それでは、また来週。