Green Room

先週から大きく方向性を変えて本日のテーマはいよいよ今週末に迫ってきたアレの話。

26日(日本時間27日)より 2018 年の NFL ドラフトが開催されます。 ドラフトと聞いてピンと来る人の大半はきっと NPB (野球) の物だと思いますが、 何分 NFL チームは32チームある上に最低7巡の指名権が配分(今年は全部で256名分)されなおかつ交渉に時間が掛かるので、 3日間に掛けて開催される長丁場でもあります。

ドラフトで交渉とはこれいかに、となりそうなので一応説明しておくと

  • ドラフト指名権は各チーム間でトレードすることが可能
  • トレード対象はその年の指名権のみならず翌年以降の指名権や選手ともトレード可能

という2点があるので、各チーム指名順がやって来てもただ指名選手を書くのではなく、 制限時間ギリギリまで色んな可能性を探るのでどうしても時間が掛かるのです。

そんな2018年の NFL ドラフトの全体1位は昨季悪夢の0勝16敗を記録してしまったクリーヴランド・ブラウンズ。 彼らの明確な課題はフランチャイズを背負うクォーターバック (QB) が不在なことなので全体1位では QB を指名する見込みなのですが、 最も指名予想で名前が挙がっているのは、南カリフォルニア大学(USC)出身のサム・ダーノルド(Sam Darnold)。

しかし近年 USC 出身の QB はプロでは大成しないジンクスがあることや、 ファンブルなどのターンオーバー(相手に攻撃権を渡してしまうこと)が多いことなどが敬遠される可能性もあり、 ダーノルド以外ではカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)出身でフィールド上でのパス能力の評価が高いジョシュ・ローゼン(Josh Allen)や、 強豪ではないワイオミング大学(Wyoming)出身ながら長身で身体能力の高さが評判のジョシュ・アレン(Josh Allen)なんて名前も挙がっており、 例え1位を逃しても、強豪オクラホマ大学(Oklahoma)出身のベイカー・メイフィールド(Baker Mayfield)を含む4人の QB が比較的上位で指名されそうです。

一方、私が応援するニューオリンズ・セインツの指名順は昨年プレイオフに進出したこともあって27位の指名順。 昨年のドラフトではオフェンス・ディフェンス両方の最優秀ルーキー賞を獲得するなどこのドラフトで大きくチーム強化に成功しましたが、 近年のチームの指名の仕方は各ポジションの選手層の状況よりも選手自体の能力評価(バリュー)を重視して指名する傾向があるので、 意外なポジションの選手の指名もあるかもしれません。

自分としての予想というか願望としては

  • Taven Bryan, DT, Florida
  • Harrison Phillips, DT, Stanford
  • Sam Hubbard, DE, Ohio State
  • Maurice Hurst, DT, Michigan

みたいな感じでディフェンスラインが一番ニーズかなと考えてはいます。

他に指名予想で結構多いのがタイトエンド(TE)のマイク・ゲシッキ(Mike Gesicki)の指名ですが、 TE については FA でベンジャミン・ワトソン(Benjamin Watson)を再獲得していることと、 プロに適応するのに時間の掛かるポジション(ゲシッキは割と身体能力の高さが評価されているのでなおのこと)なので、 あまり積極的に1巡では獲りたくないかなと見ていますが今年は2巡がないのが悩ましい所です。

そんな NFL ドラフトの指名予想をすることを俗にモックドラフト(Mock Draft)と言い、様々な人がモックドラフトの結果を公開したりするのですが、 そのモックドラフトを1チーム1人指名役を決めてファンが集まってさながら本番の様に指名を行う、 未練・或爺杯モックドラフト2018(通称:未練杯)が先週土曜日に行われて観戦に訪れました。

この会では指名を行うのは1巡の32人分だけなのですが、それでも各自指名していくと3,4時間コースの長丁場となります。 (実際のドラフトも1日目は1巡指名のみで終了します) で、未練杯でのブラウンズの1位指名はダーノルド、一方でセインツの指名はルイヴィル大学(Louisville)出身でこれまた QB のラマー・ジャクソン( Lamar Jackson) なんて結果に終わりました。 (全体の指名が気になる方はこちらをどうぞ)

さてそんな感じで金曜日のドラフトが楽しみで仕方がない(わざわざ仕事を休みにする程度には)のですが、 結果がどう転んだかはまた来週のお楽しみということで、ではまた。